台東区のおすすめ美術館一覧【厳選】

美術館

東京都の台東区は、浅草上野といった観光地だけでなく、美術館が点在する文化エリアとしても知られています。特に上野周辺には多様な美術館が集まり、訪れる人々を惹きつけています。そんな台東区でおすすめの美術館を紹介します。

上野に位置する「国立西洋美術館」は、モネなど西洋絵画の名作が多く展示されており、訪問者を魅了します。「東京都美術館」では年間を通じて多彩な展示が開催され、芸術を楽しむことができます。また、「上野の森美術館」「東京藝術大学大学美術館」も必見です。

地元密着型の「台東区立朝倉彫塑館」は、彫塑家・朝倉文夫の作品とその制作活動の息吹を感じることができるユニークな場所です。

台東区の美術館巡りで、芸術の新たな側面を堪能してみてください。理解が深まり、興味が広がること間違いなしです。続きでは、それぞれの美術館の魅力や展示内容をさらに詳しくご紹介します。

台東区の美術との関わり

台東区には多くの美術館がありますが、その中でも「国立西洋美術館」は特に有名です。この美術館では、クロード・モネをはじめとする名画たちが常設展示され、多くの美術愛好者を魅了しています。

建物自体もル・コルビュジエの設計によるもので、一見の価値があります。上野の森公園内には「東京都美術館」もあり、ここでは幅広いジャンルの展覧会が開催されています。モネを含む印象派の作品から現代美術に至るまで、様々な作品が展示されています。

また、浅草や蔵前には伝統的な日本画や陶芸のギャラリーも多く存在しています。これらのギャラリーは、海外からの観光客にも人気で、特に「浅草寺」といった歴史的な観光スポットとのコラボレーションが行われることもあります。これにより、観光客は歴史的価値と現代アートを一度に楽しむことができます。

台東区のおすすめ美術館一覧

国立西洋美術館

出典: 国立西洋美術館
国立西洋美術館のポイント
  • 美術館の建物がル・コルビュジエによって設計された近代建築の傑作
  • ルネサンス期から20世紀初頭までの西洋美術作品を広く収集・展示

西洋美術の殿堂である「国立西洋美術館」は1959年に東京都台東区の上野公園内に開館し、その基礎となったのはモネルノワールなどの印象派の絵画ロダンの彫刻を含む松方コレクションです。松方幸次郎のパトロンによって収集されたこれらの作品は、西洋美術の歴史を直接体感できる貴重な機会を提供しています。美術館の建築もまた光を放ちます。建物の設計は、モダニズム建築の巨匠、ル・コルビュジエによるものであり、その美しさと機能性により、建築自体が一つの芸術作品とされています。

展示作品は、ルネサンスから20世紀初頭にかけての西洋絵画彫刻版画まで多岐にわたり、とりわけフランス印象派の作品が充実しています。また、美術館周辺には浅草や蔵前、浅草橋などの歴史的なエリアもあり、観光と合わせて訪れることで一層の充実感を得ることができるでしょう。

国立西洋美術館の概要

美術館名国立西洋美術館
住所〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
電話番号050-5541-8600
アクセスJR上野駅(公園口出口)より徒歩1分
京成電鉄京成上野駅より 徒歩7分
東京メトロ銀座線 / 日比谷線上野駅 より徒歩8分
営業時間09:30~17:30
(金曜・土曜日 9:30~20:00)
休業日月曜日・祝日・臨時休館有
所要時間60分
料金常設展観覧料
一般 500円(400円)/ 大学生 250円(200円)
※高校生以下及び18歳未満、65歳以上、心身に障害のある方及び付添者1名は無料
※()は20名以上の団体・要予約
※企画展は別料金(企画展の観覧券で常設展も閲覧可能)
補足情報原則毎月第2日曜日、国際博物館の日(5月18日)、文化の日(11月3日)は無料観覧日
※常設展のみ無料
来館サポート情報車椅子 / 車椅子用エレベーター / 多機能トイレ・車椅子専用トイレ
オストメイト / 補助犬(盲導犬・聴導犬・介助犬)
授乳室 / ベビーカー貸出 / ベビーシート
公式HP公式サイト

東京都美術館

東京都美術館のポイント
  • 日本初の公立美術館
  • 国内外の近代美術から現代美術展までを多く開催

台東区の上野公園に位置する「東京都美術館」は、日本初の公立美術館として1926年に開館しました。この美術館は特別展を始め、多種多様な企画展、公募展が行われ、国内外から名品が一堂に会する場所です。特にフランスや日本、アメリカの近代美術から現代アートまで、幅広いジャンルの作品が展示されており、多くの芸術愛好者に親しまれています。

また、東京都美術館はアートを通じたコミュニティづくりにも積極的に取り組んでおり、アート関連のワークショップや講座、教育プログラムも充実しています。子どもから大人まで、幅広い年代層が参加できるイベントが頻繁に行われ、地域社会とアートの架け橋となっています。さらに、「上野の森美術館」と共に上野エリアの美術館巡りを楽しむことができるため、アートファンには見逃せないスポットです。

東京都美術館の概要

美術館名東京都美術館
住所〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
電話番号03-3823-6921
アクセスJR上野駅 公園改札 より徒歩7分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅 7番出口 より徒歩10分
京成電鉄京成上野駅 より徒歩10分
営業時間09:30~17:30
(特別展開催中の金曜9:30~20:00)
休業日 第1・3月曜(祝日・振替休日の場合は翌日)
所要時間60〜120分
料金各展覧会によって異なる(入館は無料)
来館サポート情報車椅子 / 車椅子用エレベーター / 多機能トイレ・車椅子専用トイレ
授乳室 / ベビーカー貸出
公式HP公式サイト

上野の森美術館

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出典: 上野の森美術館
上野の森美術館のポイント
  • 日本の伝統芸術現代芸術の両方を取り扱い、特に日本画の展示が豊富
  • 芸術の技法歴史も深部学べる

1972年に開館した伝統と現代の融合の場である「上野の森美術館」は、日本美術協会の運営によって支えられてる台東区の美術館です。協会の総裁を務めるのは常陸宮正仁親王殿下であり、美術館は日本の伝統芸術と現代美術の両方を学ぶ貴重な機会を提供しています。ここでは現代美術を中心とした企画展国際展が頻繁に開催され、そのため多様な文化と芸術が交錯する場所となっています。

特に日本画の展示が豊富であり、古今東西の作品が一堂に会することで、伝統と革新が一体となる空間を演出しています。美術館はまた、一般向けの美術教育プログラムにも力を入れており、多くのワークショップや講座が開催されています。これにより、訪れる人々は作品鑑賞だけでなく、芸術の技法や歴史をより深く学ぶことが可能です。

「上野の森美術館」は、「東京都美術館」「国立西洋美術館」とともに上野エリアの芸術文化の核となっており、周辺には浅草や台東区の他の名所も数多くあります。美術館巡りとともに、浅草寺や蔵前エリアを訪れることで、歴史と現代が共存する東京の一面を堪能することができます。

上野の森美術館の概要

美術館名上野の森美術館
住所〒110-0007 東京都台東区上野公園 1-2
電話番号03-3833-4191
アクセスJR 上野駅 公園口 より徒歩3分
東京メトロ・京成電鉄 上野駅 より徒歩5分
営業時間10:00~17:00 (入場は閉館30分前まで)
休業日不定休
*展示によって異なる
所要時間60分
料金各展覧会によって異なる(入館は無料)
来館サポート情報車椅子 / 車椅子用エレベーター / 多機能トイレ・車椅子専用トイレ
補助犬 / 授乳室 / ベビーカー貸出
公式HP公式サイト

東京藝術大学大学美術館

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出典: 東京藝術大学大学美術館
東京藝術大学大学美術館のポイント
  • 現代美術から伝統芸術まで、幅広いジャンルの展覧会が行われる
  • 日本最古の美術学校に関連する美術館

東京都台東区に位置する「東京藝術大学大学美術館」は、日本で唯一の国立総合芸術大学の名を冠する品格と歴史を兼ね備えた美術館です。明治時代から現代までの卒業生の作品をはじめ、絵画素描彫刻工芸建築写真楽譜など、約30,000点もの豊富な所蔵品を誇ります。特に、日本の芸術教育の拠点として、学生や教員によるクリエイティブな作品が展示され、毎回訪れるたびに新鮮な驚きと発見が得られます。

「東京藝術大学大学美術館」の近くには、「国立西洋美術館」や台東区の他の名所も多く、周辺を散策するだけでもアートと文化の融合を感じられます。蔵前浅草など、観光地としても魅力的な場所と組み合わせて訪れると、より充実した一日を過ごすことができるでしょう。

東京藝術大学大学美術館の概要

美術館名東京藝術大学大学美術館
住所〒 110-8714 東京都台東区上野公園12-8
電話番号050-5541-8600
アクセスJR上野駅(公園口) / 東京メトロ千代田線根津駅(1番出口) より徒歩10分
京成上野駅(正面口) / 東京メトロ日比谷線・銀座線上野駅(7番出口) より徒歩15分
営業時間企画によって異なる(以下例)
10:00~17:00 (入館は閉館30分前まで)
休業日企画によって異なる
料金企画によって異なる
所要時間60分
来館サポート情報車椅子・昇降式車椅子の貸出し / 車椅子用エレベーター / 多機能トイレ・車椅子専用トイレ
補助犬の同伴 / ベビーカーの貸出 / 授乳室・おむつ交換台
公式HP公式サイト

台東区立朝倉彫塑館

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出典: 台東区立朝倉彫塑館
台東区立朝倉彫塑館のポイント
  • 日本の近代彫刻家・朝倉文夫の作品を中心に展示している。
  • 彫刻の製作過程やツールも展示し彫刻芸術の理解を深める資料が豊富

「台東区立朝倉彫塑館」は、近代日本を象徴する彫刻家・朝倉文夫(1883~1964)のアトリエ兼住居として使用された歴史的建築物です。現在、この特別な空間は美術館として一般公開され、朝倉の作品を中心とした貴重なコレクションが展示されています。

特筆すべきは、建物自体が国の有形文化財に登録されている点です。そのため、訪れる人々は単に美術作品だけでなく、建物全体からも朝倉文夫の芸術に対する情熱と思想を感じ取ることができます。また、敷地全体が国の名勝に指定されているため、美しい庭園伝統的な日本の建築様式も堪能することができ、日本の近代彫刻の発展を追体験する貴重な機会を提供しています。

台東区立朝倉彫塑館の概要

美術館名台東区立朝倉彫塑館
住所〒110-0001 台東区谷中7-18-10
電話番号050-5541-8600
アクセスJR / 京成線 / 日暮里 ・ 舎人ライナー
日暮里駅北改札口を出て西口 より徒歩5分
営業時間09:30~14:30
休業日月・木曜日(祝休日と重なる場合は翌平日), 展示替、年末年始
所要時間60分
料金一般 500円 (300円) / 小・中・高校生 250円 (150円)
※()は20名以上の団体
公式HP公式サイト

台東アートギャラリー&上野中央通り地下歩道内展示ブース

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出典: 台東アートギャラリー
台東アートギャラリー&上野中央通り地下歩道内展示ブースのポイント
  • アクセスしやすい地下歩道内に展示スペースを設け、一般市民が芸術に触れられる場を提供

台東区役所の一階に位置する「台東アートギャラリー」は、地域のアートシーンを活性化させる重要な拠点です。東京藝術大学の学生による優れた作品が、区長賞受賞作品として展示されることが多く、訪れる人々にとっては感性を刺激する絶好の機会となります。

また、「上野中央通り地下歩道内にある展示ブース」は、地下C4出口付近に設けられた新しい形のギャラリー空間です。地元アーティストの作品が常に展示されており、地下道を歩くだけでもアートを身近に感じることができます。台東区が運営するこの施設は、普段の生活にアートを取り入れる新しい試みとして、地域住民のみならず観光客にも人気です。上野と御徒町を結ぶ動線上に位置するため、多くの人々が気軽に立ち寄ることができます。

台東アートギャラリー&上野中央通り地下歩道内展示ブースの概要

美術館名台東アートギャラリー&上野中央通り地下歩道内展示ブース
住所〒110-8615 東京都台東区東上野 4-5-6
電話番号03-5246-1111
アクセスJR上野駅下車 より徒歩8分
地下鉄日比谷線 上野駅 より徒歩5分
地下鉄銀座線 稲荷町駅 より徒歩5分
営業時間台東アートギャラリー
月・火・木・金曜日 8:30〜17:15
水曜日 8:30〜19:00
毎月第2日曜日 9:00〜17:00
上野中央通り地下歩道内展示ブース
6:00〜23:00(地下歩道が利用可能な時間)
料金無料
公式HP公式サイト

日本芸術院

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CC: 663highland
東京都美術館のポイント
  • 日本の伝統的な芸術や工芸を推進する機関
  • 美術院賞受賞作品など高い芸術価値を持つ作品の展示

「日本芸術院」は、芸術界での顕著な功績を持つ芸術家を称え、支援するために設立された台東区に位置する栄誉機関です。ここでは、芸術の発展に寄与する多様な活動が行われ、重要な芸術関連事項について文部科学大臣や文化庁長官に意見を提出する役割も担っています。また、質の高い美術作品の展示や、優れた芸術家への賞の授与も行われ、日本の豊かな文化遺産を感じる展示が多く、伝統技術の現代への継承が見られます。

日本芸術院の概要

美術館名日本芸術院
住所〒110-0007 東京都台東区上野公園1-30
電話番号03-3821-7191
アクセスJR上野駅(公園口)より徒歩3分
京成上野駅(正面口)より徒歩5分
東京メトロ上野駅 より徒歩5分
営業時間不定時
休業日不定時
料金調査中
公式HP公式サイト

日本美術院

日本美術院のポイント
  • 日本画を中心に、日本の伝統美術の保存・振興を実施
  • 二科展など、大規模な美術展覧会の主催も行っており、多くの作家に影響を与えている。

台東区に位置する岡倉天心横山大観らによって1898年に創設された「日本美術院」では、日本画の公募展覧会を全国で開催しています。その代表的なイベントである再興日本美術院展覧会は、100回を超える長い歴史を誇ります。春と秋に行われる「院展」では、伝統的な技法と現代的な表現が融合した新旧の名作を楽しむことができ、多くのアート愛好者に支持されています。

日本美術院の概要

美術館名日本美術院
住所〒110-0001 東京都台東区谷中4-2-8
電話番号03-3821-4510
アクセスJR日暮里駅
東京メトロ千代田線 根津駅 ・千駄木駅より徒歩約10分
営業時間9:00~17:00 (入場は閉館30分前まで)
*展示によってことなる
休業日不定時
料金展示によってことなる
公式HP公式サイト

まとめ | 台東区の美術館ハイライト

台東区は、東京都の中でも極めて多様で豊かな美術文化が息づく場所です。「国立西洋美術館」では、モネをはじめとする西洋の名画に触れる機会が提供されています。「東京都美術館」「上野の森美術館」に足を運べば、常に質の高い展示に出会え、アート愛好者にとってのパラダイスです。そして、「東京藝術大学大学美術館」では、現代アートから古典芸術まで幅広い作品が鑑賞できます。 

 台東区の中で特に注目すべき地域として、上野の森の美術施設はもちろん、美術館、そして歴史的な蔵前や浅草周辺も挙げられます。これらの地域は、単なる観光地としてだけでなく、美術と歴史が交錯する場所として訪れる価値があります。また、隠れ家的な魅力を持つ「台東区立朝倉彫塑館」では、彫刻作品の繊細な美しさに心を打たれることでしょう。  

さらに、台東区の美術館巡りは、浅草橋などのエリアも含めた散策と組み合わせることで、より豊かな体験となります。このように、台東区は多彩な美術館と共に、訪れる人々に多くの発見と感動を提供してくれる場所です。ぜひ、あなた自身の目でその魅力を確かめてみてください。

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