新宿区は、人口密集地でありながら、驚くほど豊かなアートシーンを楽しむことができるエリアです。この地域には、歴史的な美術品から現代アートまで、幅広いジャンルの美術館が点在しています。特に注目したいのは、新宿駅近くの西新宿や四谷、高田馬場エリアに位置する個性的な美術館たちです。
本記事では、新宿区の美術とその関わりを紹介し、アート愛好家なら一度は訪れたいおすすめの美術館をピックアップしてご紹介します。例えば、鮮やかなドットで世界を彩る「草間彌生美術館」、保険業界が所蔵する名品を展示する「SONPO美術館」、そして歴史を感じさせる「聖徳記念絵画館」など、魅力的なスポットが目白押しです。
それぞれの美術館の特徴や見どころを詳しく解説しますので、新宿区を訪れる際の参考にしてみてください。それでは、新宿区のアート探検を始めましょう。
新宿区の美術との関わり
新宿区は東京の中心部に位置し、多くの文化施設や美術館が集まるエリアです。新宿区はその多様な魅力で知られ、美術と深い関わりがあります。
区内には歴史的な絵画から現代アートまで、さまざまなジャンルの美術が展示されています。また、新宿区はアーティストやアート愛好家が集う場所となっており、定期的にアートイベントや展覧会が開催されています。
新宿区のおすすめ美術館一覧
SONPO美術館

- 世界的な名作が鑑賞できる
- 新宿の高層階にあり開放的な展示空間
「SONPO美術館」は、西新宿に位置し、その名の通りSOMPOホールディングスによって運営されています。この美術館のハイライトは、ゴッホの『ひまわり』です。この名作は、多くの美術愛好家にとって訪れる価値のある一品であり、美術館全体のコレクションも充実しています。
日本画、洋画、彫刻、工芸など幅広いジャンルの作品が展示されており、毎年多くの企画展が開催されています。SONPO美術館はその落ち着いた雰囲気と洗練された展示方法で、多くの来館者に評価されています。
SONPO美術館の概要
美術館名 | SONPO美術館 |
住所 | 〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1 |
電話番号 | 050-5541-8600 |
アクセス | JR 新宿駅 西口より徒歩5分 東京メトロ 新宿駅 より徒歩5分 東京メトロ 西新宿駅 C13出口 より徒歩6分 西武新宿線 西武新宿駅 より徒歩7分 大江戸線 都庁前駅 A1出口 より徒歩7分 |
営業時間 | 10:00 ~ 18:00(入館は閉館30分前まで) (金曜日は10:00~20:00) |
休業日 | 月曜日(祝日にあたるときはその翌日)、展示替期間、年末年始 |
所要時間 | 60~120分 |
料金 | 一般: 1600円(1500円) / 大学生: 1100円(1000円) / 小中高生: 無料 ※()は前売券の価格 ※ 障害者手帳をお持ちの方は無料 |
来館サポート情報 | 車椅子・昇降式車椅子の貸出し / 車椅子用エレベーター 多機能トイレ・車椅子専用トイレ ベビーカーの貸出 / 授乳室・おむつ交換台 |
公式HP | 公式サイト |
草間彌生美術館

- 草間彌生の作品までを網羅的に展示
- 体験型のインスタレーション作品も
「草間彌生美術館」は、四谷に位置し、現代アートの巨匠である草間彌生の作品を専門に展示しています。草間彌生の独特なスタイルと魅力的な作品は、この美術館で存分に堪能することができます。
カボチャをモチーフとした彫刻や、水玉模様の絵画など、草間彌生の代表作が多く展示されています。また、定期的に展示内容が更新され、常に新しい作品が楽しめるのも魅力の一つです。
草間の代表的な創作手法である「自己消滅」を体感できる点も特徴的です。来館者は、現代アートの力強さと草間彌生の創造的な世界に浸ることができます。
草間彌生美術館の概要
美術館名 | 草間彌生美術館 |
住所 | 〒162-0851 東京都新宿区弁天町107 |
電話番号 | 050-5541-8600 |
アクセス | 東京メトロ東西線 早稲田駅 出口1より徒歩約7分 都営地下鉄大江戸線 牛込柳町駅 東口より徒歩約6分 東京メトロ東西線 神楽坂駅 出口2より徒歩9分 |
営業時間 | 10:00 ~ 17:30(入館は閉館30分前まで) (金曜日は10:00~20:00) |
休業日 | 月・火・水曜日 |
所要時間 | 60~90分 |
料金 | 一般: 1100円 / 小中高生: 600円 / 小学生未満: 無料 ※ 日時指定の完全予約・定員制(各回90分) |
来館サポート情報 | 車椅子・昇降式車椅子の貸出し / 車椅子用エレベーター 多機能トイレ・車椅子専用トイレ 補助犬 / 授乳室・おむつ交換台 |
公式HP | 公式サイト |
聖徳記念絵画館

- 日本の近代史を描画した絵画を展示
「聖徳記念絵画館」は、新宿御苑の近くに位置し、日本の近代史を描いた約80点の絵画が展示されています。この美術館は、日本の歴史的な出来事や重要な人物を描いた作品が中心となっており、教育的な価値も高いです。
また、建物自体も美しく、クラシックな雰囲気を楽しむことができます。これらの絵画は、明治天皇とその時代に関連するイベントを描いています。「聖徳記念絵画館」は、歴史と芸術が交差する魅力的なスポットと言えるでしょう。
聖徳記念絵画館の概要
美術館名 | 聖徳記念絵画館 |
住所 | 〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町1-1 |
電話番号 | 03-3401-5179 |
アクセス | JR中央・総武線 信濃町駅より徒歩5分 都営大江戸線 国立競技場駅 より徒歩5分 東京メトロ銀座線・半蔵門線、都営大江戸線 青山一丁目駅 より徒歩10分 |
営業時間 | 10:00 ~ 16:30(入館は閉館30分前まで) (年末年始 10:00 ~ 16:30) |
休業日 | 水曜日 |
所要時間 | 60分 |
料金 | 500円 |
来館サポート情報 | 車椅子 / 多機能トイレ・車椅子専用トイレ |
公式HP | 公式サイト |
中村屋サロン美術館

- 創業者の中村彝の作品を中心に展示
- 新宿の街並みや建造物をテーマにした作品を展示
「中村屋サロン美術館」は、高田馬場にある中村屋のビルの中に位置しています。この美術館は、中村屋の創業者である中村彝の作品を中心に構成されています。中村彝は印象派の影響を受けた日本の洋画家であり、自画像や風景画、静物画などの作品が展示されています。彼の作品の特徴である印象派的な光の表現が魅力です。
また「中村屋サロン美術館」では、新宿の街並みや建造物をモチーフにした作品の展示も行われています。山髙作品の半立体的な画風で描かれた新宿の風景画が特徴的で、新宿の魅力を感じられる作品が楽しめます。
中村屋サロン美術館の概要
美術館名 | 中村屋サロン美術館 |
住所 | 〒160-0022 東京都新宿区新宿 3-26-13 新宿中村屋ビル3F |
電話番号 | 03-5362-7508 |
アクセス | JR 新宿駅東口より徒歩2分 東京メトロ丸ノ内線 新宿駅 A6出口 直結 |
営業時間 | 10:30 ~ 18:00(入館は17:40まで) |
休業日 | 火曜日、年末年始 |
所要時間 | 30~60分 |
料金 | 展覧会によって異なる ※ 高校生以下無料(要学生証) ※ 障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名無料 |
来館サポート情報 | 多機能トイレ |
公式HP | 公式サイト |
東京オペラシティ アートギャラリー

- 多様なジャンルの企画展を開催
- 寺田コレクションなど質の高い所蔵作品を保有
「東京オペラシティ アートギャラリー」は、西新宿に位置し、現代アートを中心とした展示が行われています。広々とした展示スペースは、国内外のアーティストの作品を紹介するのに最適です。
この美術館には、寺田小太郎氏の寄贈による寺田コレクションが収蔵されています。抽象画家の難波田龍起・史男父子をはじめ、戦後の日本を代表する作家の作品約3000点が含まれる質の高いコレクションです。
また、常設展だけでなく、特別展やテーマ展も頻繁に開催されているため、何度訪れても新しい発見があります。「東京オペラシティ アートギャラリー」は、現代アートの最先端を追求する場所として、多くのアートファンに支持されています。
東京オペラシティ アートギャラリーの概要
美術館名 | 東京オペラシティ アートギャラリー |
住所 | 〒163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー3F |
電話番号 | 050-5541-8600 |
アクセス | 京王新線 初台駅 東口より徒歩5分 |
営業時間 | 11:00 ~ 19:00(入館は閉館30分前まで) |
休業日 | 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、展示替、年末年始、全館休館日(2月第2日曜日、8月第1日曜日) |
所要時間 | 60分 |
料金 | 一般 1400円(1200円)/ 大学・高校生 800円(600円)/ 中学生以下無料 ※ ()は15名以上の団体グループ ※ 障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名無料 |
来館サポート情報 | 車椅子 / 多機能トイレ / 補助犬の同伴 |
補足情報 | ぐるっとパス利用可 |
公式HP | 公式サイト |
東京おもちゃ美術館

- 世界各地の良質なおもちゃや遊びを体験できる
- おもちゃ作りなどの体験型プログラムが充実
「東京おもちゃ美術館」は、新宿区四谷にあるユニークな美術館で、子供から大人まで楽しめるおもちゃの展示が特徴です。館内には、日本国内外の伝統的なおもちゃや現代的なおもちゃが数多く展示されており、見て触れて遊ぶことができる体験型のスペースも設けられています。
また「東京おもちゃ美術館」には、ヨーロッパのデザイン性の高いおもちゃまで、世界中から集められた約10万点ものおもちゃが所蔵されています。これらのおもちゃを実際に手に取って遊ぶことができ、様々な遊び文化に触れられるのが大きな特徴です。
東京おもちゃ美術館の概要
美術館名 | 東京おもちゃ美術館 |
住所 | 〒160-0004 東京都新宿区四谷4-20 四谷ひろば内 |
電話番号 | 03-5367-9601 |
アクセス | 東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅 2番出口より徒歩5分 都営新宿線 曙橋駅 A1出口 より徒歩8分 新宿駅・四ツ谷駅 より徒歩20分 |
営業時間 | 10:00〜16:00(入館は閉館30分前まで) 長期休み期間を除く平日:再入館できます。 土日祝日:再入館できません |
休業日 | 木曜日、年末年始 |
所要時間 | 60分 |
料金 | おとな 1100円(1300円)/ こども 800円(1000円)[オンラインチケット] ※ () 窓口料金 |
来館サポート情報 | 多機能トイレ |
公式HP | 公式サイト |
まとめ | 新宿区の美術館巡り: アート愛好家におすすめのスポット一覧
新宿区には、芸術と触れ合うための多彩な美術館が数多く存在しています。まず、新宿区全体がアートに対する深い理解と愛情を示しており、訪れる価値のあるエリアです。この地域を代表する美術館として、「草間彌生美術館」があります。四谷という静かでありながらも文化的なエリアに位置し、草間彌生の独特な世界観を堪能できる場所です。
次に、「SONPO美術館」は西新宿に位置し、西洋画の名作が数多く展示されています。この美術館は、サラリーマンや観光客が多いエリアにあり、アクセスも便利です。そして、高田馬場に近い「中村屋サロン美術館」は、中村屋の歴史とアートが共存するユニークな空間です。
「東京オペラシティ アートギャラリー」は、現代アートの魅力を伝える重要な拠点で、先鋭的な展示が特徴です。また、ファミリーで楽しめる「東京おもちゃ美術館」は、子どもたちだけでなく大人も楽しめる内容が詰まっています。「聖徳記念絵画館」も訪れる価値があり、歴史と芸術が交錯する空間です。
このように、新宿区には様々な特色を持つ美術館が点在しています。それぞれの美術館で異なるアート体験ができるため、芸術愛好家や観光客にとって新宿区は非常に魅力的なエリアです。ぜひ、足を運んで自分だけの「新宿区のアート」を見つけてください。