東京の中心地であり、常に新しい文化とトレンドの発信地として知られる渋谷区。渋谷の街並みを歩くだけでもアートとの出会いが楽しめますが、実は地域内には数多くの美術館や博物館が点在しています。
「渋谷区立松濤美術館」や「山種美術館」はその代表格であり、美術愛好家には見逃せないスポットです。さらに、恵比寿や広尾エリアにも個性的な美術館があり、新しいアートの世界に触れることができます。
本記事では、渋谷区で訪れるべき美術館を詳しく紹介します。「太田記念美術館」や「ワタリウム美術館」など、多彩なコレクションを誇る施設から、無料で楽しめる「デザインフェスタギャラリー」まで、様々なアートスポットをピックアップ。
美術館めぐりが好きな方はもちろん、初めて美術館を訪れる方にもぴったりの情報満載です。渋谷ヒカリエ内にある「川本喜八郎人形ギャラリー」や「明治神宮ミュージアム」も含め、アートの豊かな世界をどうぞお楽しみください。続きをお見逃しなく。
渋谷区の美術との関わり
渋谷区は、東京の中心地として多様な文化活動が行われているエリアです。特に美術との関わりが深く、様々な美術館やギャラリーが集まっています。
松濤を中心としたエリアでは、アート愛好家が集まる「渋谷区立松濤美術館」が有名です。渋谷ヒカリエ内のギャラリーも注目されています。渋谷区の美術館や博物館は、現代アートから伝統美術まで、幅広いジャンルをカバーしており、訪れる人々に新しい視点を提供しています。
渋谷区のおすすめ美術館一覧
渋谷区立松濤美術館

- 建築家・白井晟一によるユニークな円形の建物デザイン
- 現代美術に重点を置いた多彩な企画展を開催
東京都渋谷区に位置する「渋谷区立松濤美術館」は、1981年にその扉を開いた区立美術館です。その設立計画は1977年にまで遡り、板橋区立美術館に続いて東京都内で2番目の区立美術館として誕生しました。建築家の白井晟一が設計を手がけたこの施設は、円形の吹き抜け空間と螺旋階段が際立つ独創的な建築デザインが特徴です。
「渋谷区立松濤美術館」は現代美術に焦点を当てた企画展を数多く開催してきました。常設展示は存在せず、その代わりに絵画、彫刻、写真、工芸、人形といった多岐にわたるジャンルの展覧会を企画しています。過去には、「月」をテーマにした日本美術品展や前衛的な写真展、人形展など、独自の視点で多彩な展示を行ってきました。
渋谷区立松濤美術館の概要
美術館名 | 渋谷区立松濤美術館 |
住所 | 〒150-0046 東京都渋谷区松濤2-14-14 |
電話番号 | 03-3465-9421 |
アクセス | 電車 ・京王井の頭線 神泉駅 より徒歩5分 ・JR・東急電鉄・東京メトロ より渋谷駅 より徒歩15分 バス ・ハチ公バス 松濤美術館入口 / 東大前 より徒歩2分 ・京王バス 渋65 東大前 より徒歩2分 ・京王バス 渋55 東急百貨店本店前 より徒歩5分 ・都営バス 渋66 東急百貨店本店前 より徒歩5分 |
営業時間 | 10:00~18:00 (入場は閉館30分まで) 金曜日は20:00まで /公募展・サロン展期間中:9:00~17:00 |
休業日 | 月曜日・祝日・展示替期間、年末年始(12/29~1/3) |
所要時間 | 60 ~ 120分 |
料金 | 企画によって異なる ※ 団体(10名以上)は2割引 ※ 障がい者とその付添の方各1名は無料(要: 障がい者手帳の提示) ※ 金曜日に入館される渋谷区民の方は無料 ※ 土・日曜日、休日、夏休み期間中は小中学生は無料 |
来館サポート情報 | 車椅子 / 多機能トイレ・車椅子専用トイレ 授乳室 / ベビーカー |
公式HP | 公式サイト |
太田記念美術館

- 伝統的な日本建築のデザインの美術館建物
- 質の高い浮世絵コレクションを網羅的に所蔵
東京都渋谷区に位置する「太田記念美術館」は、浮世絵の世界を探求する人々にとって貴重な美術館です。設立の背景には、浮世絵愛好家であった五代太田清蔵の尽力があります。彼が生涯をかけて集めた約12,000点に及ぶ浮世絵コレクションは、1976年に彼の遺族から東京都に寄贈されました。この貴重なコレクションを広く一般に公開するため、「太田記念美術館」が設立され、その優雅な伝統的日本建築様式の建物が誕生しました。
現在、「太田記念美術館」は総計約15,000点に達する浮世絵を所蔵しており、名実共に浮世絵の宝庫と呼ばれる存在です。喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重といった名だたる浮世絵師の作品が多数展示されており、それらは江戸時代の人々の生活や風景を生き生きと描き出しています。さらに、彩り豊かな錦絵や詳細な絵手本、貴重な版木も収蔵されており、浮世絵の制作過程や技法を間近に感じることができます。
太田記念美術館の概要
美術館名 | 太田記念美術館 |
住所 | 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-10-10 |
電話番号 | 03-3403-0880(ハローダイヤル: 050-5541-8600) |
アクセス | ・JR山手線 原宿駅 表参道口より徒歩5分 ・東京メトロ千代田線/副都心線 明治神宮前駅 5番出口より徒歩3分 |
営業時間 | 10:30~17:30 (入場は閉館30分まで) |
休業日 | 月曜日、祝日の翌日、展示替期間、年末年始 |
所要時間 | 60分 |
料金 | 企画によって異なる ※ 中学生(15歳)以下は無料 ※ 障がい者とその付添の方各1名100円引 ※ 20名以上の団体は100円引 |
来館サポート情報 | 車椅子(1階のみの展示) |
公式HP | 公式サイト |
ワタリウム美術館

- 最先端の現代アートを独自の視点で紹介
- アーティストの思想や哲学に切り込む企画展
「ワタリウム美術館」は、1972年に設立された「ギャラリー・ワタリ」を前身とし、東京の現代美術界に大きな影響を与えてきました。創設者の和多利志津子は、アンディ・ウォーホルやキース・ヘリング、ドナルド・ジャッドといった世界的に著名なアーティストの作品を、いち早く日本に紹介しました。
1990年9月、渋谷区に新しく開館した「ワタリウム美術館」は、プライベート美術館としてその名を轟かせました。スイスの建築家マリオ・ボッタがデザインしたこの建物は、御影石とコンクリートのストライプ模様が特徴的で、訪れる人々を魅了しています。さらに、内部の展示空間は、ハラルド・ゼーマンがアドバイザーとして設計し、未来の多様な作品展示に対応できるよう工夫されています。
ワタリウム美術館の概要
美術館名 | ワタリウム美術館 |
住所 | 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6 |
電話番号 | 03-3402-3001 |
アクセス | 電車 ・東京メトロ銀座線 外苑前駅 3出口より徒歩7分 ・東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅 A2出口より徒歩9分 ・東京メトロ副都心線・千代田線 明治神宮前<原宿>駅 5出口より徒歩13分 ・東京メトロ銀座線・半蔵門線、都営大江戸線 青山一丁目駅 1出口より徒歩15分 ・JR 山手線 原宿駅 竹下口より徒歩14分 ・JR 中央線千駄ヶ谷駅 より徒歩17分 バス ・都営バス 北青山三丁目 より徒歩3分 ・渋谷ハチ公バス 神宮前三丁目 より徒歩2分 |
営業時間 | 10:30~17:30 (入場は閉館30分まで) |
休業日 | 月曜日、展示替期間など |
所要時間 | 60分 |
料金 | 企画によって異なる |
来館サポート情報 | 車椅子・エレベーター |
公式HP | 公式サイト |
戸栗美術館

- 東アジアを代表する質の高い陶磁器コレクションを所蔵
- 企画展を通じて陶磁文化の歴史的変遷を多角的に紹介
東京都渋谷区に位置する「戸栗美術館」は、実業家・戸栗亨が生涯をかけて収集した東洋の陶磁器コレクションを展示する文化の拠点です。1988年に開館したこの美術館は、特に中国や朝鮮の陶磁器を専門に扱い、その膨大なコレクションは約3,000点にのぼります。
所蔵品の中でも特に圧巻なのが、中国の宋から清にかけての古陶磁器です。これらの名品が常設展で一年を通じて公開される一方、企画展ではテーマを設定し、陶磁器の多彩な魅力を紹介しています。「鍋島焼200年の軌跡」や「初期伊万里・朝鮮陶磁」といった過去の企画展では、東アジアの陶磁器文化の歴史的な変遷を深く探ることができます。
「戸栗美術館」は、ただの展示空間ではなく、陶磁器の美と歴史を愛する人々にとっての学びと感動の場であり続けています。特に渋谷区内で、その存在感を一層際立たせています。
戸栗美術館の概要
美術館名 | 戸栗美術館 |
住所 | 〒150-0046 東京都渋谷区松濤1-11-3 |
電話番号 | 03-3465-0070 |
アクセス | ・JR 渋谷駅 より徒歩15分 ・京王井 頭線神泉駅 より徒歩10分 |
営業時間 | 10:30~17:00 (入場は閉館30分まで) / 金曜・土曜日 10:00~20:00(入場は閉館30分まで) |
休業日 | 月曜日、火曜日、展示替期間など |
所要時間 | 60分 |
料金 | 企画によって異なる |
来館サポート情報 | - |
公式HP | 公式サイト |
山種美術館

- 日本画の古典から近代までの幅広い名品コレクションを所蔵
- 館長自らによる特別作品解説ツアーも
「山種美術館」は、1983年に東京都渋谷区に誕生した私立美術館であり、特に日本画の名作を数多く所蔵しています。この美術館の設立者である山種伊佐男氏は、山種美術財団の理事長として、日本画の収集に情熱を注いできました。館内には、古典的な日本画から近代日本画まで、時代を超えた幅広い作品が展示されています。
作品には、狩野派の「草木徑」に描かれた繊細な動植物画や、近代日本画の巨匠である横山大観や川合玉堂の作品などがあり歴史的価値の高い作品が豊富に所蔵されています。
「山種美術館」の展示は常設展と企画展の2つの形式で構成されており、年間を通じてさまざまな作品を楽しむことができます。常設展では、館蔵品の中から厳選された作品が展示され、一年を通してその魅力を堪能できます。
一方、企画展では特定の作家や流派、テーマに焦点を当て、深く掘り下げた展示内容が展開されます。過去の企画展では、竹内栖鳳の動物画や横山大観の作品などが取り上げられ、日本画の多様な魅力が紹介されてきました。
山種美術館の概要
美術館名 | 山種美術館 |
住所 | 〒150-0012 東京都渋谷区広尾 3-12-36 |
電話番号 | 050-5541-8600 |
アクセス | 電車 ・JR恵比寿駅西口・東京メトロ日比谷線 恵比寿駅 2番出口より徒歩10分 バス ・恵比寿駅西口1番乗り場より日赤医療センター前行都バス(学06番)=> 広尾高校前より徒歩1分 ・渋谷駅東口ターミナル54番乗り場より日赤医療センター前行都バス(学03番)=> 東4丁目 より徒歩2分 |
営業時間 | 10:30~17:00 (入場は閉館30分まで) |
休業日 | 月曜日 |
所要時間 | 60分〜 |
料金 | 企画によって異なる |
来館サポート情報 | 車椅子 / 多目的トイレ ベビーカーの貸出 |
公式HP | 公式サイト |
明治神宮ミュージアム

- 隈研吾氏による斬新な建築デザイン
- 明治天皇・昭憲皇太后ゆかりの品々を中心に収集・展示
2019年10月、東京都渋谷区に新たな魅力を放つ美術館が誕生しました。それは、「明治神宮ミュージアム」です。この美術館は、明治天皇と昭憲皇太后にゆかりのある貴重な品々を公開し、保存する目的で設立されました。明治神宮の鎮座百年祭を記念した壮大なプロジェクトの一環として、その扉が開かれました。
館内では、エドアルド・キヨッソーネによって描かれた明治天皇と昭憲皇太后の肖像画や、修復された「六頭曳儀装車」など、歴史的価値の高い品々を見ることができます。そして、これらの常設展示だけでなく、企画展示室では定期的に特別展や企画展が開催されます。その一例として、正倉院宝物の模造品展や昭憲皇太后の装束展といった特別展が過去に行われ、多くの来館者を魅了しました。
この美術館の建物は、建築家隈研吾氏の手による洗練されたデザインで、延床面積約3,200平方メートルの2階建ての構造となっています。1階部分の「杜の展示室」は広々とした空間で、明治神宮の歴史や日常の営みが展示されています。
明治神宮ミュージアムの概要
美術館名 | 明治神宮ミュージアム |
住所 | 〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町1-1 明治神宮ミュージアム |
電話番号 | 03‐3379‐5875 |
アクセス | JR 原宿駅 表参道改札西口 より徒歩5分 東京メトロ千代田線・副都心線 明治神宮前〈原宿〉駅2出入口 より徒歩5分 |
営業時間 | 10:00 ~ 16:30(入館は閉館30分前まで) |
休業日 | 木曜日(但し木曜日が祝日の場合は開館)、展示替え |
所要時間 | 60分 |
料金 | 一般 1000円 / 高校生以下 900円 / 団体(20名以上)900円 ※小学生未満無料 (小学生以下の入館は保護者の同伴要) ※障害者手帳をお持ちの方はご本人様のみ無料 |
来館サポート情報 | 車椅子 ・スロープ ・エレベーター |
公式HP | 公式サイト |
デザインフェスタギャラリー

- 毎月開催される独自の企画展が人気
- オリジナル作品であれば誰でも出展できる開かれたギャラリー
1998年に原宿で開業した「デザインフェスタギャラリー」は、美術館のような特別なアートスペースを提供しています。その根幹には、1995年に始まったアートイベント「デザインフェスタ」があり、「全てのクリエイターに開かれた表現の場を」という理念が息づいています。
このギャラリーは、さまざまな分野のアーティストたちによる多彩な作品展示や斬新な企画展を数多く実施しており、新進気鋭のアーティストから既に名を馳せるアーティストまで、幅広い層のクリエイターに発表の場を提供しています。
常設展示の他にも、月に1~2回程度の企画展が行われ、特に毎年1月に開催される「にゃんこ展」は圧倒的な人気を誇ります。この企画展では、猫をテーマにした様々な作品が展示され、「デザインフェスタギャラリー」全館を使って大規模に行われます。
デザインフェスタギャラリーの概要
美術館名 | デザインフェスタギャラリー |
住所 | デザインフェスタギャラリー原宿 EAST ・〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-20-2 デザインフェスタギャラリー原宿 WEST ・〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-20-18 |
電話番号 | 03-3479-1442 |
アクセス | デザインフェスタギャラリー原宿 EAST ・東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅 5番出口より徒歩4分 デザインフェスタギャラリー原宿 WEST ・JR山手線 原宿駅 竹下口より徒歩8分 |
営業時間 | 11:00 〜 20:00 |
休業日 | 臨時休館あり |
所要時間 | 展示によって異なる |
料金 | 無料 |
来館サポート情報 | - |
公式HP | 公式サイト |
古代エジプト美術館
- 日本で唯一の古代エジプト専門美術館
- 先王朝時代からローマ支配時代までの幅広い時代の遺物を網羅
東京都渋谷区には、日本唯一の古代エジプトに焦点を当てた「古代エジプト美術館」が存在します。この美術館は、エジプトの古代文明の豊かな歴史と多様な文化を紹介することを使命としています。収蔵品は約1000点に及び、その中から厳選された約100点が常時展示され、訪れる人々にエジプトの古代遺産の魅力を伝えています。
展示物は、先王朝時代からローマ支配時代といった異なる時代をカバーしており、その内容の多様さが際立ちます。ミイラやミイラマスク、木製の棺、そして古代神殿の柱まで、さまざまな貴重な遺物が並んでいます。
また、ツタンカーメン王の指輪も展示されており、訪問者はエジプトの王朝や宗教、文化に触れることができます。さらに、ジュエリーやレリーフ、壁画などを通じて、古代エジプトの日常生活がどのようであったかを感じ取ることができる展示内容となっています。
古代エジプト美術館の概要
美術館名 | 古代エジプト美術館 |
住所 | 〒150-0041 東京都渋谷区神南1-12-18 メゾン渋谷801 |
電話番号 | 050-5541-8600 |
アクセス | JR渋谷駅 ハチ公口より徒歩5分 |
営業時間 | 12:00 ~ 18:00 (入館は閉館30分前まで)/ 土日のみの営業 |
休業日 | 平日 |
所要時間 | 60分 〜 |
料金 | 一般 1500円 / 大学生 1200円 / 高校生以下 1000円 貸切: 2時間 22000円(1名様~16名様) |
来館サポート情報 | 車椅子 |
公式HP | 公式サイト |
川本喜八郎人形ギャラリー

- 人形美術家・川本喜八郎氏の生き生きとした人形作品を無料で鑑賞できる
- 定期的な展示入れ替えがあり常に新しい作品に出会える
渋谷ヒカリエ8階に位置する「川本喜八郎人形ギャラリー」は、著名な人形美術家・川本喜八郎氏の作品を無料で鑑賞できる文化の宝庫です。このギャラリーには川本氏が手掛けた多彩な人形が展示されており、その緻密で生き生きとした作品群は訪れる者を魅了します。
特に、1993年にNHKで放送された人形劇「平家物語」や「三国志」に登場する人形作品が広く知られ、中でも一ノ谷の戦いを再現した平知盛、平通盛、平経盛親子の人形は、その詳細な造形と豊かな表情が高く評価されています。
展示されている作品は定期的に入れ替わるため、訪れるたびに新たな発見が待っていますが、常におよそ30点の人形が所狭しと並べられています。ギャラリー内での撮影は厳禁ですが、正面ロビーでは撮影が許可されているため、記念写真を撮ることができます。
川本喜八郎人形ギャラリーの概要
美術館名 | 川本喜八郎人形ギャラリー |
住所 | 〒150-8510 渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階 |
電話番号 | 03-3463-1142 |
アクセス | ・東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線 渋谷駅 15番出口直結 ・JR線 / 東京メトロ銀座線 / 京王井の頭線 渋谷駅 2階連絡通路直結 |
営業時間 | 11:00 〜 19:00 |
休業日 | 無休(年末年始、展示入替期間は除く) |
所要時間 | 展示によって異なる |
料金 | 無料 |
来館サポート情報 | 車椅子 / エレベーター / 多機能トイレ オストメイト / 補助犬同伴 授乳室 / おむつ交換台 * ヒカリエによるバリアフリー施工 |
公式HP | 公式サイト |
(臨時休館中)ギャラリーTOM
- 観るだけではない触れるアート
「ギャラリーTOM」は、1984年に村山亜土(故)とその妻治江によって設立された渋谷区に所在する小規模な私立美術館です。視覚障害者が彫刻を直接手で触れて鑑賞できるという特異なサービスを提供しています。これは、村山亜土・治江夫妻の長男で視覚障害者だった錬の「僕たち盲人もロダンを見る権利がある」という言葉に強く影響された結果です。
設立以来、ギャラリーTOMは「TOUCH ME ART」、すなわち「触れるアート」というコンセプトを掲げ、視覚障害者向けの美術体験の新しいスタンダードを確立しました。視覚障害者だけでなく、晴眼者も一緒に彫刻に触れて美を感じ取ることができる、先駆的で実験的な施設として評価されています。渋谷区のこの美術館は、視覚障害者にもアートを楽しむ同等の機会を提供することを使命としています。
ギャラリーTOMの概要
美術館名 | ギャラリーTOM |
住所 | 〒150-0046 東京都渋谷区松涛2-11-1 |
電話番号 | 03-3467-8102 |
アクセス | 京王電鉄井の頭線 神泉駅 より徒歩10分 |
営業時間 | 10:30~18:00 |
休業日 | 月曜日 |
所要時間 | 展示によって異なる |
料金 | 大人 600円 / 小・中学生 200円 (視覚 ・聴覚に障害のある方 300円) |
来館サポート情報 | 展示案内 / 補助犬同伴 |
公式HP | 公式サイト |
まとめ | 渋谷区で訪れたい美術館: おすすめアートスポット一覧
渋谷区は多彩な文化と芸術が交錯する場所で、美術館もその一端を担っています。まず、「渋谷区立松濤美術館」は地域の歴史と現代アートが調和した場所であり、多くの芸術ファンに愛されています。恵比寿や広尾には「山種美術館」があり、日本美術の魅力をたっぷりと堪能できます。さらに、「太田記念美術館」や「ワタリウム美術館」など各美術館は、独自のテーマやコレクションを持ち、訪れるたびに新たな発見が期待できます。
一方で、「戸栗美術館」など、専門性の高い美術館も存在し、深い知識を持つ来館者も満足させるラインアップを誇ります。「古代エジプト美術館」や「明治神宮ミュージアム」など歴史的なアーティファクトも充実しており、渋谷区全体が一つの大きな博物館のように機能しています。無料展示もあるヒカリエの展示スペースは、気軽にアートに触れる絶好のスポットです。
これらの美術館やギャラリーを巡ることで、渋谷区の多様な芸術文化を肌で感じることができるでしょう。アート好きにとって、渋谷区はいわば宝の山です。定期的に訪れることで、新しい魅力を発見し続ける喜びがあります。